願望。

今日からまた新しい私。
３回目、５年目の「こち亀」を前にして
気持ちを新たに、心も体もリセットします。

何度でも生まれ変わる。
前進あるのみ。
なんだか、すっきりしてる。
私、きっと大丈夫です。

劇場で待ってます。

「こち亀」も折り返し地点をまわり、落ち着いてきた。
朝日新聞などにも劇評が載り、私の事も良く書いてあったりして
ラサールさんからもお褒めの言葉を頂いた。
この時期、とても嬉しい。

今日はお盆。
ちょっと遅くなるけど、お墓参りには行くからね。
祖先が頑張ってくれたお陰で、今の私がいるのだものね。
この先、子孫を残せないかもしれない事を
一番申し訳無く思ってるけど、今を懸命に生きる事で
許してもらいたいと願ってる。
立っている事さえきっと必死。
生きるって私にはとても難しい。

でも頑張る。

なぜ私がこの世に産まれたのか、その意味を知りたいから。
私が必要とされる場所に辿り着きたいから。

とは言っても、まだ終わってはいないからね。
テンション持続のまま、少しの休息を取りながら
地方公演へと向かいます。

博品館はいろいろと思い入れがあって、
泣いたり笑ったり喧嘩したり、感動したりドキドキしたり
ちょっと切なかったり・・・
ここに通いながら、そんな風に心が動いたんだった。

観に来てくれたみんなも、
ここでドラマが生まれたのだろうか？
心が動いたのだろうか？

たくさんの拍手をありがとう。
大きな声援をありがとう。
あったかい気持ちで、地方公演に向かいます。
東京で貰った思いを、きっとそちらでも届けるからね。
地方の皆さん、待っていてね。

そして、東京の皆さん。
またいつか「博品館で会いましょう。」
ありがとうね☆

土浦の空気は、私を望郷の思いへと駆り立てた。
団体行動を乱し、気がつくと実家の客間で朝を迎えた。
たまたま帰郷していた甥っ子の賑やかな声で目を覚ます。
ひょんな気まぐれの先に、いとおしい甥っ子と少しでも会えて
素直に嬉しい。私が完全に起きぬうちに、
颯爽と遊園地へ出掛けて行ってしまったけれど。
母もこの日は、前々から約束していた友達と旅行へ。
突然の娘の帰郷で、後ろ髪引かれる思いだったろう。
ごめんごめん。楽しんできて欲しい。
で、ぼやっとしながらようやく起き出した
私の相手をしてくれたのは、父。
お互い違うテーブルで自分の用事をしながら、なんとなく会話した。
それも、甲子園の結果や庭の野菜の話し。
確信をお互い避けているような、でもきっとどこの家庭でも
こんな感じなのだろう。
私は話題を作るべく、「お墓参りをしたいんだけど。」と
突然の帰郷の目的を話し、地図を書いてもらった。

まったくの１人で行くのは、実は初めてだった。
この日は確か、夏の暑さが久々に戻った日。
照り付ける太陽の下にいるはずなのに、
なぜかお墓の前は、静かで穏やかだった。
お線香の香りに包まれながら、どれくらい手を合わせていただろう。
何かを願い続けていたような気もするし、
“無”であろうと勤めたような気もする。
そんな事よりも・・・「ありがとう。」を伝えたかったんだった。
「ありがとう。　ありがとう。」
私はきっと守られているよね。

私の中の澱んだ物が、少しでも浄化されたらいいな。
お線香の香りは、服に、皮膚に染み付き、それを私は
東京の家に戻っても、消えないで欲しいと思っていた。